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CSL、上半期業績報告 純利益(NPATA)は20.7億米ドル1,2 恒常為替レートベース3で5%増
CSL ベーリングの業績は好調、CSL ビフォーも成長

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財務ハイライト4

  • 総収益84億8,000万ドル、恒常為替レートベース35%増
  • 税引後純利益(NPAT)20億1,000万ドル1、6%増
    • NPAT 20億4,000万ドル、恒常為替レートベース3で7%増
  • 純利益(NPATA)20億7,000万ドル1, 2で3%増
    • NPATA 21億1,000万ドル1, 2恒常為替レートベース3で5%増
  • 1株当たりNPATA1,2は4.29ドルで3%増
    • 1株当たりNPATA1, 2は恒常為替レートベース3で4.36ドル、4%増
  • 中間配当5は、1株当たり1.30米ドル
    • オーストラリアドル換算の中間配当は、1株当たり約2.08オーストラリアドル(16%増)
  • 従来のガイダンスを据え置く2025年度のNPATA1, 2, 4は、恒常為替レート3でおよそ10~13%増の約32億ドル~33億ドル2の範囲となる見通し。

CSL Limited(オーストラリア証券取引所:CSL、米国店頭市場:CSLLY)は本日、2024年12月31日を期末とする税引後純利益が、CCレート換算3で、7%増の20億1,000万ドル1であったと発表しました。NPATAは20億7,000万ドル1,2、恒常為替レートベースで5%増の21億1,000万ドル1, 2, 3でした。

CSLの最高経営責任者兼マネージングディレクターであるポール・マッケンジーは次のように述べました。「CSL ベーリングに牽引され、2025年度の上半期は堅実な業績を達成することができました。市場をリードする当社の多くの治療法に対する強い需要が売上の伸長につながりました。特に中核である免疫グロブリン(Ig)分野が顕著でした。引き続き主要な取り組みを推進し、売上総利益率の向上を目指します。進捗は計画通りで順調です。CSL セキーラスは、米国におけるインフルエンザ予防接種率の大幅な低下の影響を受けました。CSL ビフォーは欧州における鉄剤の好調な販売量と腎臓関連製品の拡大に支えられ、売上を伸ばしました」

業績 CSL Behring(CSLベーリング)
総収益は57億4,300万ドルで、前年同期比10%増3でした。

免疫グロブリン(Ig)製剤の売上高は31億7,400万ドルでした。全地域で力強い伸びを記録し、15%増3となりました。

ピリヴィジェン®/INTRAGRAM®(静注用人免疫グロブリン製剤、10%液状)の売上高は、患者さんの堅調な需要と診断率の上昇により、15%3増加しました。

ハイゼントラ®(皮下注用人免疫グロブリン製剤、20%液状)の売上高は、50mLプレフィルドシリンジの好調な普及により、16%3増加しました。ハイゼントラ®は、皮下注用人免疫グロブリンのマーケットリーダーであり続けています。

主要な適応症である原発性免疫不全症、二次性免疫不全症、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)の患者ニーズが高いことから、免疫グロブリンに対する需要は引き続き旺盛です。

アルブミンの売上高は6億7,200万ドルで、9%増3でした。

マーケットシェアの拡大と患者さんの継続需要に牽引され、中国での売上が堅調でした。

血友病製品の売上高は7億3,100万ドルで11%増3でした。

CSL ベーリングの長時間作用型遺伝子組み換え第IX因子製剤であるイデルビオン®は、6%3の成長を達成し、主要市場においてマーケットリーダーであり続けています。

2024年度に上市された、血友病B患者に対するCSLの革新的な遺伝子治療製剤であるHEMGENIX<sup®<>の普及が加速しました。</sup®<>

血漿由来血友病製剤は、フォン・ヴィレブランド病患者の治療のための治療薬であるHUMATE®/HAEMATE®が牽引して6%3の成長を実現しました。

スペシャリティ製品の売上高は、5%3減の9億2,100万ドルとなりました。

ケイセントラ®(4因子プロトロンビン複合体濃縮製剤)の売上高は、米国市場での大口契約の喪失の影響を受け、20%3減少しました。

遺伝性血管性浮腫(HAE)の治療薬であるANDEMBRY®(Garadacimab)(抗FXIIa薬)は、規制承認プロセスが進展し、オーストラリアと英国での承認を取得しました。また、欧州でもCHMPの肯定的な推奨を受け、米国ではBLAを再提出してFDAに受理されました。

血漿採取

血漿採取は引き続き成長し採取の費用も減少傾向にあります。

米国のRIKAプラズマフェレーシス装置の展開は非常に順調で、2025年6月までに完了する予定です。

個別化ノモグラムが導入され、計画通りの効果を発揮しています。

CSL Seqirus(CSLセキーラス)

総収益は9%3減の16億6,100万ドルでした。特に、米国での予防接種率の大幅な低下がインフルエンザワクチン市場全体に影響しました。

  • FLUAD®の売上高は17%3減の8億2,900万ドルでした。
  • FLUCELVAX®の売上高は12%3減の4億6,800万ドルでした。

今期、当社は感染症の流行に対する世界的なリーダーシップが評価され、現在のH5人獣共通(鳥インフルエンザ)流行に対応する複数の入札を獲得しました。収益の大部分は2025年度下半期に計上される予定です。

日本のパートナー企業がコスタイベ®を発売しました。

CSL Vifor(CSLビフォー)

総収益は10億7,900万ドルで6%増3でした。

鉄剤の売上高は5億2,700万ドルで3%増3でした。これは、後発医薬品との競争環境の中でも、欧州での販売数量の着実な増加によるものです。

腎疾患部門において、TAVNEOS®の患者さんへの浸透率が向上し、あらゆる市場で力強い成長を遂げました。ドイツ、オーストリア、スイスでのFILSPARI®の発売は好評を博し、当社の期待を上回りました。

経費実績

研究開発費(R&D)は6億4,600万ドル7で、前年同期比4%減3でした。費用の減少はいくつかのR&Dプログラムの中止によるものです。R&D費用は2025年度の総収益の10%程度となる見込みです。

販売・マーケティング費用(S&M)は7億5,400万ドル7で、前年比7%3増でした。これは主に、ANDEMBRY®(Garadacimab)の上市準備に伴う費用、HEMGENIX®のプロモーション費用、およびCSL セキーラスの地理的拡大の取り組み費用によるものです。

一般管理費(G&A)は4億2,600万ドル7で、27%3増でした。これは、一時的なプロジェクト費用の計上タイミングによるものです。下半期のG&A費は通常に戻り、2025年度総収益の6%程度となる見込みです。

有形/無形固定資産の減価償却費(D&A)(買収した知的財産を除く)は3億2,100万ドルで、8%3増加しました。これは、主要な設備投資プロジェクトの稼働によるものです。

純金融費用は2億2,200万ドルで、6%3減でした。純金融費用の減少はCSL全体の負債の減少によるものです。

財務状況

営業キャッシュフローは18%増の12億5,900万ドルでした。増益は、現金性収益の向上と現行の資本管理施策によるものです。

投資によるキャッシュアウトフローは3億6,600万ドルで、設備投資の減少と事業売却による純収益の受領により、大幅に減少しました。

CSLのバランスシートは、純資産が205億4,600万ドルと、依然として良好な状態にあります。

流動資産は前年同比5%増の113億800万ドルでした。主な要因は、CSL ベーリングの売上増加に伴う売掛金の増加によるものです。

非流動資産は、ほぼ横ばいの271億3,900万ドルでした。

流動負債は23%増の60億7,400万ドルでした。この増加は、一部の銀行借入金を流動負債に再分類したことによるものです。

固定負債は13%減の118億2,700万ドルでした。

CSL取締役会

  • 新任の非業務執行取締役:
    • エレイン・ソルグが2024年9月1日付で取締役に就任しました。ソルグ氏はAbbVieやEli Lillyなどの大手製薬会社でシニアエグゼクティブを歴任し、35年の実績を有しています。
    • ブライアン・ダニエルズ博士が2024年12月1日付で取締役に就任しました。ダニエルズ博士は、臨床開発、メディカルアフェアーズ、医薬品の商業化において製薬業界で30年以上の経験と優れた経歴を持つ取締役です。
  • 退任の非業務執行取締役:
    • ダンカン・マスケル教授は2024年10月29日付で取締役を退任しました。

People(従業員)
アンディ・シュメルツ氏は2025年3月にCSL ベーリングのエグゼクティブ・ヴァイスプレジデントに復帰します。暫定的に同役職に就いていたジョイ・リントン氏は、最高財務責任者に復帰します。

見通し(2024年度為替レートに基づく)

CSLの見通しについて、ポール・マッケンジーは次のように述べました。「CSLの事業基盤は堅調で、中期的に年率2桁の利益成長を実現できる良好な状態にあります。」

「2025年度の総収益の伸びは、恒常為替レートベースで、2024年度を約5~7%上回る見通しです3。」 「CSLの2025年度のNPATA1,2は、恒常為替レートベースで、約32億ドル~33億ドルの範囲になると予想されます。2024年度比で約10~13%の伸びとなります。」

「当社の治療法は、世界中の患者さんや医療システムに引き続き評価されており、その証として、中核である免疫グロブリン(Ig)事業の継続的な成長や、CSL ビフォーの新製品の堅調な普及が挙げられます。」

「CSL ベーリングでは、売上総利益率の向上に引き続き注力していきます。今年度末までにCSL プラズマ全体でRIKAの展開が完了予定で、利益率の向上に寄与する見込みです。」

「CSL セキーラスの市場環境は引き続き厳しい状況にありますが、インフルエンザは今後も公衆衛生システムの負担になり続けると考えられます。」 「当社は、差別化戦略によって市場シェアの拡大が見込めると考えています。」

「CSL ビフォーに関しては、鉄欠乏症性貧血治療市場の成長は今度も引き続き堅調であり、当社は引き続き市場をリードしていく立場にあります。」 「また、腎臓事業の成長をさらに加速させていきます。」

2025年度における当社の財務予測を作成するにあたり、ガイダンスに大きな影響を及ぼしうるいくつかの主要な変数を特定し、これらについては脚注に記載しました6


詳細については、以下にお問い合わせください。

投資家:

Chris Cooper

Bernard Ronchi

Jimmy Baker

インベスター・リレーションズ責任者

IR担当ディレクター

IR担当ディレクター

CSL Limited

CSL Limited

CSL Limited

電話:+61 455 022 740

電話:+61 431 060 964

電話:+61 450 909 211

電子メールchris.cooper@csl.com.au

電子メールbernard.ronchi@csl.com.au

電子メールjimmy.baker@csl.com.au


CSLの決算内容に関する詳細は、当社の4Dステートメント、投資家向けプレゼンテーションスライド、ウェブキャストをご覧ください。これらすべては当社のウェブサイトwww.csl.comに掲載されています。医療用語の用語集も同サイトでご覧いただけます。

お問い合わせ先

CSLベーリング株式会社 コーポレート コミュニケーション
電話:03-4213-0183

グループ業績

12月を期末とする半期

100万米ドル

2023年12月
報告値

2024年12月
報告値

2024年12月
恒常為替
レートベース3

変動
%3

売上高

7,804

8,213

8,199

5%

その他の収入/所得

249

270

271

9%

総収益/所得

8,053

8,483

8,470

5%

支払利息・税金・減価償却・

償却控除前利益(EBITDA)

3,042

3,238

3,279

8%

減価償却費/償却費(取得した

知的財産を除く)

(297)

(321)

(320)

8%

買収に伴うその他の調整

50

事業売却による純利益

(39)

(39)

支払利息・税引前利益(EBIT)7

2,795

2,878

2,920

4%

純金利費用

(234)

(222)

(221)

(6%)

税金費用7

(491)

(508)

(514)

5%

NPATA2

2,070

2,148

2,185

6%

買収した知的財産の償却

(132)

(155)

(155)

 

買収に伴うその他の調整

(50)

 

事業売却による純利益

39

39

 

上記調整額に対する法人所得税

32

24

23

 

税引後純利益

1,920

2,056

2,092

9%

以下に帰属するNPATA:

 

 

 

 

-CSL Limitedの株主

2,017

2,074

2,109

5%

-非支配株主持分

53

74

76

 

以下に帰属するNPAT:

 

 

 

 

-CSL Limitedの株主

1,901

2,007

2,043

7%

-非支配株主持分

19

49

49

 

 

 

 

 

 

1株当たりNPATA2 1

4.18

4.29

 

3%8

中間配当(米ドル)

1.19

1.30

 

9%8


  1. CSL株主に帰属します。
  2. 取得した知的財産の減損および償却、ならびに企業買収および事業売却に伴う一時的な費用項目(企業買収および統合費用、企業買収に伴う在庫の公正価値上昇の解消、事業売却による純利益など)を計上する前の税引後法定純利益(NPAT)。
  3. 恒常為替レート(CC)は為替レート変動の影響を除いて、業績の比較を容易にします。詳細については、CSLの2024年12月を期末とするCSL中間財務諸表(Directors Report)を参照してください。
  4. すべての数字は、別途記載がない限り、米ドルで表記されています。
  5. オーストラリアに登録住所がある株主には、1株当たりの中間配当1.30米ドル(約2.08オーストラリアドル)が、2025年4月9日に支払われます。ニュージーランドに登録住所がある株主には、1株当たりの中間配当1.30米ドル(約2.30ニュージーランドドル)が、2025年4月9日に支払われます。為替レートは、2025年3月11日の基準日で固定されます。その他すべての株主には、米ドル建てで支払われます。CSLは、株主に対し、米国の銀行口座への直接振り込みにより米ドル建てで配当支払いを受けられる機会も提供しています。
  6. 実際の業績が大きく異なる内容となりうる要因として、以下が挙げられます:CSLの研究開発活動の成否、新製品および既存製品のマーケティングや販売に関するCSLの事業遂行能に影響を及ぼす要因(CSL製品の承認およびラベルクレームに関する規制当局の決定、CSL製品に影響を及ぼす競合他社の開発、取引購入パターンなど)、CSLの血漿採取能力に影響を及ぼす要因、製造の問題または遅延、CSL製品の製造、流通、価格設定、償還、CSL製品への市場アクセス、環境保護の問題、または税務に影響を及ぼす法規制、訴訟または政府の調査、金利および為替レートの変動、買収または事業売却、CSLの特許およびその他の知的財産を保護する能力。
  7. 基礎的な業績は、取得した知的財産(IP)の減損と償却、企業買収および事業売却に伴う一時的な費用項目(企業買収および統合費用、企業買収に伴う在庫の公正価値上昇の解消、事業売却による純利益など)を除外して調整しています。
  8. 報告通貨ベース