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CSL本社をパークビルのバイオメディカル地区へ移転

CSLが 2019年8月7日(現地時間)にオーストラリアで発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。
内容および解釈は原文(英語)が優先します。原文掲載:https://www.csl.com

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画期的なランドマークの開発により、パークビルのバイオメディカル地区におけるCSLプレゼンスが飛躍的に高まり、メルボルンが世界的な研究拠点しての地位を確立できることが期待されます。

オーストラリア、メルボルン グローバルバイオテクノロジーリーダーであるCSL Limitedは、本日、パークビルのバイオメディカル地区の中心部にグローバル本社を置き、世界レベルの研究所とオフィスを建設する契約を、デベロッパーのPDGと結んだと発表しました。

メルボルン都心部の北端、Elizabeth Street 645番地に位置する16階建ての旗艦ビルは、オーストラリアバイオテック業界のエコシステムへの重要な投資を象徴しています。
 新しい施設は、学術的なバイオメディカルリサーチと産業間の連携を促進し、アンメットメディカルニーズのための新薬の 「基礎研究から臨床(‘benchtop to bedside’)」への橋渡しを行います。
 
CSLのCEOポール・ペローは、「メルボルンのバイオメディカルリサーチにおける世界的なセンターとしての評判は確立されています。Melbourne University、Walter and Eliza Hall Institute of Medical Research、Doherty Institute for Infectious Disease、Murdoch Children's Research Institute、Victorian Comprehensive Cancer Centre、Royal Melbourne Hospital、Royal Women's Hospital、Peter MacCallum Cancer Centre、Royal Children's Hospitalといった大学、専門病院や研究機関などで構成されたパークビルを中心とするメディカルリサーチクラスターは、世界的にも重要な研究拠点とされています。
このバイオメディカル地区とCSLの協力関係は100年以上続いています。私たちは世界中に機会を見出しており、数か国で研究開発活動を行っていますが、パークビルのメディカルリサーチ活動の層の厚さと質には将来的に大きな可能性があると考えています。戦略的パートナーとの長期的な協力関係を強化していく中で、私たちのオーストラリア事業の中核となる機能をメルボルンのメディカルリサーチ地区の中心に置くことで、これらのネットワークを強化発展させていきたいと考えています。」と、述べました。

施設完成後、初期段階の研究開発チーム、製品開発チーム、コマーシャルオペレーションズ、コーポレート機能、サービス部門など、800人以上のCSL社員を収容予定です。このビルには、7階分のオフィスワークスペースと、9階分の研究室と臨床フェーズの生産設備が含まれます。現在130人のCSL研究者が在籍する研究機関、Bio21でのプレゼンスを維持する一方、Seqirusのインフルエンザおよび抗毒素製造オペレーションは、現状通り、Poplar Roadに面したサイト内で事業を継続します。

「Poplar Roadサイトは、CSLの歴史の中でも重要な拠点であり、非常に大きな役割を果たしています。しかし、将来的な成長を計画する中で、主要なステークホルダーと物理的に活動拠点を近づけ、パートナーシップを強化し、地域のバイオメディカルコミュニティーとの関係を深めることに価値を見出しました。また、移転することで、オーストラリアの主要オペレーションが統合され、社内的にもより緊密なコラボレーションを促進することができます。」と、ペロー氏は述べました。


Elizabeth Northとして知られるこの場所には、3つのタワービルが建築される予定です。CSLの新しいグローバル本社は、3つのフェーズからなるプロジェクトのフェーズ2として完成する予定です。

本ランドマークサイトはPDGによって開発され、フェーズ1とフェーズ2の建設時に約1350人が雇用される予定です。PDGのVince Giulianoダイレクターはこの度の合意について、「このダイナミックな地区は、各業界でグローバルの模範となるような活動をしている組織の基盤となり、ナレッジの成長、テクノロジーの開発、オーストラリアの最も聡明な頭脳を持つ人々の成功を促進するでしょう。」と述べられました。
 
3つのビルは「レーンウェイ」 によって連結されます。このレーンウェイにはメルボルン建築様式の神髄が反映され、専門家、研究者、学生、訪問者間の交流機会を増進させるダイナミックな公共空間となり、健康や教育の拠点となるこの地区とメルボルン都心部をつなぐ通りとして機能するでしょう。
新しいビルは、公共交通機関への利便性が良く、計画されている新しい地下鉄の駅から徒歩圏内となります。
CSLの研究室は床から天井までガラス張りとなり、連続性のある通路が適用される予定です。これにより、様々な訪問者がバイオテクノロジー生産活動を安全に見学することができ、学生や若手研究者にとっては良い教育機会となります。
2024年の完成を目指してプロジェクトが始動しました。
本日、ビクトリア州政府とメルボルン大学も、他国の強力なバイオテクノロジーとイノベーション地区開発同様、パークビルの雇用と経済発展の可能性を最大化するためのフィージビリティ-スタディ-を委託する意向を発表しました。

編集者へのメモ:
1.本開発のイメージ図は、ご要望に応じてご提供いたします。
2.本開発について、地区の関係者は次のように述べられています。

The University of Melbourne: The University of MelbourneのDuncan Maskell副学長は、「CSLとメルボルン大学の関係は50年以上前にさかのぼるもので、産学連携の顕著な例です。CSLはすでに、同大学の『Bio 21分子科学・バイオテクノロジー研究所』との提携を通じて、メルボルンのバイオメディカル地区で大きな存在感を示しています。CSLの発表は、我々の強力なパートナーシップの証であり、我々は、医療に真のインパクトをもたらすために重要な研究プロジェクトに協力できることを楽しみにしています。」と述べられました。

The Royal Melbourne Hospital: Melbourne Healthの最高経営責任者であるChristine Kilpatrick教授は、メルボルンのバイオメディカル地区の中心部へのCSLの移転を歓迎する言葉を述べられました。「The Royal Melbourne Hospitalのように、CSLは地域社会に貢献してきた長い歴史があります。CSLの新しい研究所とオフィスが私たちの病院と近くなることを嬉しく思うと同時に、新しいコラボレーションの機会があることを楽しみにしています。」
 
Walter and Eliza Hall Institute: Walter and Eliza Hall Instituteの所長であるDoug Hilton教授は、新しい施設は私たち研究所とCSLとの協力関係を強化するだろうと述べられました。「CSLとWalter and Eliza Hall Instituteとの間には1世紀以上にわたって密接な関係があり、新しい治療法の開発を加速させてきました。新しいCSLの施設は、コラボレーションの継続と、私たちの研究を果たすための価値ある新たな機会を促進すると確信しています。」
 
Peter MacCallum Cancer Center: Peter MacCallumの癌研究の事務局長であるRicky Johnstone教授は「我々は、CSLによるメルボルンへのこの重要な貢献を喜ばしく思います。これは、我々の世界的なバイオメディカル地区をさらに強化し、科学の革新と発見を推進するためのクリティカルマスの創造に役立ちます。」と述べられました。

About CSL
CSL(ASX:CSL)は、バイオテクノロジーのグローバル企業です。血友病や免疫不全症の治療薬だけでなく、インフルエンザを予防するワクチンを含む幅広いポートフォリオを扱っています。
1916年の創業以来、私たちは最新の技術を用いて患者さんの命を救うという約束を果たし続けてきました。現在、CSLでは、CSL BehringとSeqirusを事業会社として、社員22,000人を擁し、世界60ヵ国以上で救命に寄与する製剤をお届けしています。私たちは、患者さんが豊かな人生を送れるよう、コマーシャル力、研究開発力、そしてオペレーショナルエクセレンスを独自に組み合わせ、革新的な製剤を発見、開発し、お届けしています。

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