Japan — 2018.02.14
CSLが 2018年2月14日(現地時間)にオーストラリアで発したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。内容および解釈は原文(英語)が優先します。原文掲載:http://www.csl.com/2018 年度上半期決算1
CSL Limited (ASX:CSL; 米国店頭市場:CSLLY)は本日、2017年12月31日を期末とする6カ月間の税引後純利益(NPAT)が35%増、固定レート(CC)2換 算で31%増の10億8,600万ドルとなったことを発表しました。1株当たり利益(EPS)は36%増、固定レート換算で32%増でした。
主要項目
財務関連
• 収益 41億4,700万ドル、CC2で11% 増
• 金利・税金前利益(EBIT) 14 億7,900 万ドル、CCで31%増
• NPAT 10億8,600万ドル、CCで31%増
• 1株当たり利益(EPS) 2.40ドル、CCで32%増
• 中間配当額3 1株当たり0.79ドル、23%増加
事業関連
CSLベーリング
• 免疫グロブリンの売上が直前6ヶ月期に対しCCで13%増
• Idelvion® (rFIX-FP)への需要が極めて堅調
• 専門領域製剤の売上がCCで19%増
Seqirus
• 季節性インフルエンザワクチンの売上が43%増 - QIVが力強く成長
• ホーリースプリングスの細胞培養施設において生産高が4倍に増加
• FLUAD® 、イギリスで承認取得
イノベーション
• Privigen® (10%液体IVIG)、アメリカでCIDP適応の承認取得
• Hizentra® (SCIG)、ヨーロッパでCIDP適応のCHMP承認勧告
• 独自の幹細胞遺伝子治療プラットフォーム – Calimmuneの買収
• 移植領域フランチャイズの拡大 - Vitaerisと提携
効率性
• 血漿採取センターを計画通り増設
• 大規模投資プロジェクトが始動段階
o ブロードメドウズ
■ Privigenモジュール4
■ Alburex® 施 設
o カンカキー - 分画施設
CSLの最高経営責任者兼マネジングダイレクターのポール・ペローは2018年度上半期の業績について、以下のように述べています。
「特に好調であった前期と比べても、CSLは、戦略目標の実行に的を絞った結果、今年度上半期はさらに優れた業績を達成しました。患者さんを中心に据えた 優れた研究開発パイプライン、独自の製品に対する揺るぎない需要、世界各国の市場で築き上げたマーケットリーダーとしてのポジションなどが、私たちの業績 を下支えしました。研究開発、製造、コマーシャル領域への投資により、持続可能な成長が期待でき、希少疾患や重篤な症状をもつ患者さんとの約束を今後も果 たし続けることができます。
今期、遺伝性血管性浮腫(HAE)の患者さんのための革新的な製剤であるHaegarda® を発売しました。Haegarda® は、 浮腫発作をかつてないほど減らし、救命治療の必要性を大幅に軽減します。
Idelvion® に対する需要が引き続き堅調です。患者さんや医療従事者の方々からの声によると、現在13カ国で発売されている当社の新世代の遺伝子組み換え血液凝固因子 製剤は、急速に血友病B患者さんの新たな標準治療になりつつあることが明らかです。
免疫グロブリン製剤のHizentra® とPrivigen® は、引き続き力強い業績を達成しまし た。前 期は一部の競合他社が供給に関する問題を経験するという特殊な市況がみられたため、両製剤の成長がわかりづらくなっていました。免疫グロブリン製剤の売上 を現報告期間直前の半期(2017年6月までの6カ月間)と比較すれば、免疫グロブリン製剤のポートフォリオは13%成長しました。
Seqirusは計画どおり進展し続けています。独自の細胞培養季節性インフルエンザワクチンを生産するホーリースプリングスでは今シーズン、 FLUCELVAX® の生産量が4倍になりました。まだ課題はあるものの、Seqirusの戦略は成果を上げています。
新たな移植領域フランチャイズが順調に発展しています。移植片対宿主病の患者さんや抗体媒介性拒絶反応が見られる患者さんの治療に、CSLの現行製剤の利 用可能性について検証しているところです。加えて、移植領域における拡充の一環として、モノクロナール抗体に関し、Vitaeris社と提携を結びまし た。」
見通し(2017 営業年度為替レートに基づく)
CSLの業績見通しについて、ポール・ペローは次のように述べています。「CSLベーリングの生物学的製剤には引き続き堅調な需要があり、新規に承認され た専門領域製剤のHaegarda® についてもより多くの患者さんに受け入られることが期待されます。」
血友病関連の市場は進化を続けており、CSLの新世代製品Idelvion® (rFIX-FP)とAfstyla® (rFVIII -SC)は市場において良好な位置付けにあります。今後、Helixate® は供給契約完了に伴って売上低下が予想されます。新規製剤の参入が相次ぎ、血液凝固第VIII因子製剤市場は激しい競争下にあります。
インフルエンザ事業の季節性と経費(特に研究開発費)のフェージングが要因となり、CSLの利益構造は上半期と下半期とで不均等になると予想されます。
CSLグループの2018年度税引後純利益は現在のところ、固定レート換算で15億5,000万ドルから16億ドルの範囲になると見込まれています。
当社の2018年度の業績予測を行うにあたって、ガイダンスに重大な影響を与える可能性のあるいくつかの重要な要素について、下記の脚注4 に明示します。
資本の運用
資本の運用
2018年度上期に、CSLは総合的な資本運用計画の一環として、米国の私募債市場で一般事業目的の約7億ドルの資金調達を完了しました。
詳細情報
CSL の決算内容に関する詳細は、当社4E ステートメント、投資家向け発表スライドおよびウェブキャストをご覧ください。いずれも当社ウェブサイトwww.csl.com.auに掲載されてい ます。医療用 語の説明についてもウェブサイトでご覧いただけます。詳細については以下にご連絡ください。
Investors: | Media: |
Mark Dehring |
Jemimah Brennan |
Head of Investor Relations | Head of Communications, Asia Pacific |
CSL Limited | CSL Limited |
Telephone: +613 9389 3407 | Mobile +61 412 635 483 |
Email:mark.dehring@csl.com.au | Email:jemimah.brennan@csl.com.au |
® CSLまたはその関連会社の登録商標
グループ業績
米ドル
12月末6カ月決算 (単位:百万米ドル) |
Dec 2016 報告値 |
Dec
2017 報告値
|
Dec 2017 固定レート換算5 |
変動5 % |
売上 その他収入 総収入 |
3,553 124 3,667 |
3,999 148 4,147 |
3,941 147 4,088 |
11% 11% |
EBITDA (金利・税金・償却前利益) | 1,226 |
1,617 |
1,575 |
28% |
減価償却費 | (131) | (141) |
(138) |
|
EBIT(金利・税金前利益) | 1,095 |
1,476 |
1,437 |
31% |
支払利息 | (38) |
(52) |
(52) |
|
税金費用 | (251) |
(338) |
(330) |
|
基本税引後純利 益 |
806 |
1,086 |
1,055 |
31% |
中間配当(米ドル) EPS(米ドル) |
0.64 1.77 |
0.79 2.40 |
2.33 |
23% 32.0% |
******************************************************************
脚注:
1 特に明記しない限り、すべての値は、米ドルです。
2 固定レート換算によって為替変動の影響を除き、業績を比較しやすくしています。詳細はCSLの財務レポート(2017年12月までの半期)を参照くださ い。
3 オーストラリアの住所が登録されている株主には、最終配当0.79米ドルはオーストラリアの税務上の目的では上乗せされず、2018年4月13日に 1.004959豪ドル(換算レート1.2721 / US $ 1.00)、ニュージーランドの住所が登録されている株主には、配当はニュージーランドドル建てで1.087830 ニュージーランドセント(為替レート1.3770ニュージーランドドル/1米ドル)で支払います。使用する為替レートは、配当決定日のものとします。その 他の株主には、指定のない限り米ドル建てで支払います。
4 実績に大きな変動を与える可能性のある主な要因として、研究開発活動における成功、規制当局の当社製品に対する承認の決定および適応に関する決定、当社製 品に影響を与える競合の開発、新製品・既存製品を販売する能力、製造面での困難や遅れ、売買様式や金利および為替レートの変動、製品の製造や物流、価格、 償還、市場アクセス、税に影響を与える法律や規制、買収と売却、研究協力、訴訟または政府の査察ならびに CSLの特許およびその他の知 的所有権を保護する能力などが挙げられます。
5 固定レート換算によって為替変動の影響を除き、業績を比較しやすくしています。詳細はCSLの財務レポート(2017年12月までの半期)を参照くださ い。
******************************************************************
日本における連絡先:
CSLベーリング株式会社 -CSLグループ会社、CSLベーリングの日本法人
コーポレートコミュニケーション
電話:03-3534-5735 Fax:03-3534-5864